ビルの環境改善やコスト削減を実現するためには空調設備が大きなポイントになります。
空調設備管理を行わないと次のようなトラブルが発生します。
・冷えない/暖まらない
・止まってしまう
・風が来ない/弱い
・風が臭う
・水道光熱費が年々高くなってくる
このようなトラブルをそのままにしていると不快な症状が進行し、機器にストレスがたまり効率が落ち、冷暖房費・水道光熱費が増え、機器の補修や更新の費用がかさみ、結果的にはオフィスビル・商業ビルの価値の損失につながりますので維持管理が大切になってきます。
ボイラーとは蒸気で温水を作り、それをパイプで負荷に送り、その付近の暖かい空気を部屋に給気して暖房する設備です。 ボイラー技士は、ボイラーを取り扱う場合に必要な資格であり、また、ボイラーの取り扱いに際して選任しなければならないボイラー取扱作業主任者に求められる資格でもあります。
ボイラー取扱作業主任者は、小型ボイラー以外のボイラーを取り扱う場合に選任しなければならないことが定められており、ボイラーの能力により必要になるボイラー技士の等級は異なります。
ボイラー設備がある場合、今一度設備業者をチェックして適任なボイラ技士免許保有者がいない場合は『管理見積.com』へご相談ください。
※1. ボイラー取扱いに必要な資格
●ボイラー技士 ●ボイラー整備士 ●ボイラー据付工事作業主任者
温度・湿度・空気清浄度などの室内環境の調整が万全でなければ快適な空間を造ることはできません。
空気調和設備とは、空気の浄化・温度・湿度及び流量の調整が出来る設備をいい浮遊粉塵量・一酸化炭素の浮遊率・炭酸ガスの浮遊率・温度・相対湿度・気流の6項目について各基準値を尊守しなければいけません。
空気環境基準を維持するために 2ヶ月以内ごとに1回定期に測定することが定められています。
実際には、始業後から中間時及び中間時から就業前の適切な2時点において各階ごとに1箇所以上適当な居室を選んでその中央部の床上75cm以上120p以下の位置で測定します。
空気調和設備とは、建物内の空気の状態(温度・湿度・気流・清浄度)を、建物の使用目的に調整する設備です。 防災に必要な排煙設備も広い意味の空調設備に含まれることになります。
現在、オフィスビル・商業ビルで主に用いられる空調方式は以下の通りです。
空調設備計画では、室内温湿度を保つために適切な空調容量の計算が重要になります。
空調容量は、室内と外部との熱の流出入、太陽による日射、室内の人間や照明及び機器の発熱、外気取り入れなどで決定される熱負荷により決定されます。
中央方式の空調では、空気を冷却・加熱するための媒体を作り出す熱源設備が必要になります。熱源はその機器の作り出す熱媒体の種類に応じて、冷熱源、温熱源、冷温熱源に分けられます。
地域冷暖房地域においては、建物内に熱源を設置しないで、インフラとして地域冷暖房施設より熱供給を受ける場合もあります。
深夜電力の利用や、熱源容量の低減を目的として、水や氷を用いて夜間に蓄熱を行い、日中にその熱を使用することもあります。
◆ 熱源機器の種類
冷熱源
温熱源
コージェネレーションというエネルギー供給システムには、原動機(エンジン)と発電機を内蔵し、空調熱源としてだけではなく給湯用の温水熱源及び発電機の機能を持っています。
熱源設備には、熱媒体を循環させるポンプの他、冷却塔や水処理装置などの熱源機器の附属設備も含まれます。
熱源設備の維持管理計画では、イニシャルコストだけではなく、ランニングコストも考慮し設備業者を選定する必要があります。
また、省エネルギー化を図るため、変動する必要空調容量に対応できるよう、熱源やポンプの台数を適切に分割することも重要な課題になります。
ダクト設備は、空調機器から風を通す風道の設備であり、ダクトの付属品であるダンパや吹出口・吸込口なども含まれます。 配管設備は、熱媒体や空調機器から発生する排水を流すための各種配管の設備であり、バルブ等も含まれる。 配管内の流体の種類により、冷水管、温水管、冷媒管 、蒸気管、ドレン(排水)管等に分けられます。
室内空気の浄化や酸素の供給、臭いや熱の除去のために室内の空気と外気とを交換する設備を換気設備といい、空調設備と一体となるものも多です。