
マンションは、経年と共に劣化が進行します。 もちろん建物も設備機器も劣化や故障を生じます。 これを放置しておくと、水が出なくなったり漏れたり、電気がつかない、排水がつまるなど、日常生活に支障をきたす事態を招く確率が高くなってきます。
さらにこれを放置するとなると、漏水や漏電、火災、爆発などの重大事故にもつながる可能性が出てきます。
良好な状態で維持・保全するために、適時・適切なメンテナンスが大切です。
計画周期保全のメリット
物理的寿命の延伸
設備機器は各々の耐久性(寿命)を持っております。 従来の「事後保全」から故障の傾向等を把握し、機能障害を未然に防止する「予防保全」を計画的に実施することにより寿命を伸ばすことができます。
故障の低減
設備機器は、タイムリーな点検・修理・取替等により、故障を低減することができます。
安全性の向上
火災や停電・断水等の事故の発生が、点検・整備や補修・改修等を適切に行うことによりある程度防止でき、安全性が向上されます。
環境の向上
設備機器等の点検や定期検査等の的確な実施と指摘事項の改善・是正により、各設備の向上が図られ、これらにより環境が向上、暮らしやすくなります。
経費の節減
寿命の延伸や故障の低減等により、経費の節減ができます。
マンションの維持・保全の区分
マンションを維持保全していく方法はいろいろあります。一般的には「保守・点検」と「改修・修繕」に分けられます。これに「管理組合の会計区分を組み合わせると次のようになります。
一般会計(管理費)会計より支出するもの
保守点検
定期清掃
給排水、冷暖房空調設備 等の定期的な清掃
改修・修繕
事故修繕
突発事故等による修繕
大規模、金額の大きい ものおよび特殊なもの については特別会計よ り支出することがあり ます。(一部特別会計から支出します。
特別会計(修繕積立金)より支出するもの
改修・修繕
計画的改修・修繕
一定年数の経過ごとに計画的に行う修繕。計画的かつ規模の大きい改修・修繕。
保全の「事後」と「予防」との区分
設備機器の維持・保全は「保守またはメンテナンス」ともいい、設備や機器の機能を維持し、正しく作動させるための作業で、 使用・運転、検査・保全については通常以下のように区分されます。
予防保全正常・良好な状態を保持するため計画的に点検・整備・戦場等を行うことで、経済的にも有利であり、保全の原則的な方法
計画保全
監視保全
事後保全
性能が劣化したり、機能低下や交渉等が発生してから修理・整備を行い機能の回復を図る方法