マンションのメンテナンスは、普段目にすることが少ないガス設備も忘れずにする必要があります。ガス配管も経過年数により老朽化し、放置すればガスの漏洩も考 えられます。特に埋没ガス管(亜鉛メッキ鋼管)の場合は土中の水分により腐食しやすいため、10〜15年を目安に交換が必要となります。
ガス(GAS)とは気体のことです。 そして、ガス燃料とは、気体(ガス)状の燃料のことです。
ガスは流体であるため、ガス管で供給が可能です。都市ガスは、一般ガス事業者により各家庭等に供給されるガス燃料です。 運搬・保管する場合は密封した容器が必要ですが、密度が非常に低く、効率が悪いため、高圧をかけて圧縮し液化させます。
液化ガス燃料の例として、液化石油ガス(LPG)、液化天然ガス(LNG)、ガスライターなどの液化ブタンガス(LBG)、ロケットエンジンの液体水素燃料などがあります。
圧縮はするが液化まではさせないものとしては、カセットコンロ用ガスカートリッジのブタンガス、圧縮天然ガス(CNG)などがあります。
昭和50年頃までは、鋼管の外側に亜鉛メッキを施した、いわゆる白ガス管(SPG)が使用されていました。しかし耐食性に弱く、現在では地中埋設使用が禁止されています。 埋設環境にもより差がありますが、およそ20年が取替が目安とされています。
各都市ガスメーカーは、古くなったガス管を、次のような腐食や自信に強い最新のガス管への交換を進めています。
ポリエチレン管は可とう性(屈曲しやすい性質)が高く、継ぎ手部が融着接合され引き抜き力がはたらいても抜けないことから、樹脂被覆管 より地震に強く、地震の多いわが国においては、好ましい配管材料といえます。 紫外線には弱いので屋外露出部の配管には適さず、土中埋設管に使用します。
鋼管の外面を塩化ビニルで被覆したもので、耐食性に優れています。 露出部分、埋設部分ともに使用されます。
鋼管の外面をポリエチレンで被覆したもので、硬質塩化ビニル鋼管よりさらに耐食性に優れています。 しかし、ポリエチレン管同様、紫外線には弱いので屋外露出部の配管には適さず、土中埋設管に使用します。