給水方式には、「直結給水方式」と「貯水槽方式」があり、使用用途、給水高さ、所要水量、維持管理等に応じていずれかの方式が設置されています。
建物の4階以上に給水栓を設置する場合は、「増圧直結給水方式」または「貯水槽方式」が設置されています。
ただし、配水管の水圧が高い地域では、特例として4階以上へ配水管の水圧だけで直接給水する「特例直圧直結給水方式」が設置されていることもあります。
※1. 特例直圧給水方式では増圧給水設備の設置スペースを確保しておく。
直圧給水方式とは、配水管の水圧で3階まで直圧給水する方式。特例直圧給水方式とは現状の配水管の水圧で、建物の4階以上へ直接給水できる場合に、増圧給水設備の設置を留保し、特例として直圧で給水する方式。
増圧直結給水方式とは、給水管に増圧ポンプを設置し、水圧の不足分を増圧して、中高層階まで直結給水する方式。
増圧直結給水方式で直列多段型とは、増圧ポンプを直列に設置し、給水する方式。標準型の増圧直結給水方式より高層階への直結給水が可能になります。
増圧直結給水方式で並列型とは、増圧ポンプを並列に設置し、給水する方式。より大規模な集合住宅等への増圧直結給水が可能になります。
貯水槽方式とは、水をいったん受水槽にためて、その後ポンプを使って、屋上の高置水槽へくみ上げ、自然流下により給水する方式です。
増圧直結高架水槽方式は、受水槽がないタイプで、自然流下により給水する方式です。
圧力タンク給水方式は受水槽に溜められた水を圧力ポンプによって各戸に給水する方式です。揚水力については直結方式と同等のパワーが必要になります。