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マンション消防設備

自動火災報知機設備(その2)

発信機

発信機は、火災発生を手動によって受信機に報知するための装置です。P型とT型に分類されています。

P型発信機は、発信器に表示灯が併設されており、受信機が火災信号を受信したことを確認することができるため、火災発信者が受信機に正常に伝送され たかを確認することができます。また、電話用ののジャックが付属しており、携帯電話装置を使用することで受信機との通話が可能です。

T型発信機は電話形状をしており、非常電話とも呼ばれる発信機です。受話器を取り上げることで発信機のボタンを押したのと同様な機能が働き、火災を報知することができます。受話器が外れてしまうことによる誤報を防ぐため、ツーアクション方式の発信機もあります。

感知器

感知器は、火災によって発生した熱や煙、炎を検出し、感知した信号を受信機に送信する機能をもつ装置です。それぞれの機能別に熱感知器、煙感知器、 炎感知器という名称で分類されています。感知器の形状や警戒することが出来る範囲によって、スポット型、分布型、分離型などに分類されます。

差動式スポット型感知器

感知器周囲の温度上昇率が一定値を超過すると、警報を発信する感知器です。一般居室に使用することが多いですが、温度変化が激しい環境では誤報の原因となります。構造上、防水性能を持った製品がないため、厨房や浴室、屋外軒下などに使用することはできません。

定温式スポット型感知器

感知器の設置場所が一定温度を超過すると、警報を発信する感知器です。使用場所の温度が、公称作動温度よりも20℃程度低くなるように感知器を選定します。防水型、防爆型など多様な種類があり、厨房、浴室など、温度変化が激しく湿度の高い場所でも使用することが可能です。

光電式スポット型感知器

煙の濃度が一定値を超過すると、警報を発信する感知器です。感知器内部に発光器と受光器が内蔵されており、感知器内部に煙が侵入し、煙の粒子によっ て発光器から受光器への光が散乱することで感知器が動作します。動作特性上、粉塵や煙の発生するような場所では、火災の煙以外の要素で光が拡散してしまう ため、誤報の原因となります。また、湿度が多い場所では内部結露によって光が拡散してしまい、これも誤報の原因となります。

赤外線・紫外線式スポット型感知器

炎感知器とも呼ばれる感知器で、火災によって発生する炎から放射される赤外線や紫外線を検出し、警報を発信します。炎が持つ独特の揺らぎを検出し、誤報を防止する機能をもつ製品があります。水面に向けると誤報が発生しやすいため注意が必要です。

差動式分布型感知器

感知部に空気管や熱電対を使用した感知器で、感知器周辺の温度上昇率が一定値を超過すると、警報を発信します。検出部は点検しやすい場所に設置し、空気管や熱電対はメンテナンスフリーとなるので、高天井の室などに採用されます。

定温式感知線型感知器

2本のピアノ線で構成された感知線の局所温度が高くなり、ピアノ船が熱によって溶け、短絡状態となった瞬間に警報を発信する感知器です。

地区音響装置

地区音響装置は、感知器や発信機が作動し、受信機に火災信号が報知された際に、音響によって建築物の部分に火災を報知するものです。地区ベルという名称でも呼ばれています。

防火対象物の全域に渡って、火災を有効に報知することが出来るように配置する必要があります。各階、水平距離で25mの円で包含するように、地区音響設備を配置します。

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