>>問1〜10 >>問11〜20 >>問21〜30 >>問31〜40 >>問41〜50
※ 出題当時以後の法令等の改正には対応していません。
【問題11】 JASS5(日本建築学会建築工事標準仕様書 第5章鉄筋コンクリート工事)に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.コンクリ-トの製造・施工技術の進歩に応じて、設計基準強度は引き上げられてきた。
2.1997年版以降、36N/ を超えるものを高強度コンクリートと称している。
3.水セメント比は、設計基準強度に対応する形で徐々に引き上げられてきた。
4.計画供用期間の級に応じて、コンクリートの耐久設計基準強度が規定されている。
【問題12】 コンクリ-トの中性化に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1.コンクリートの中性化は、圧縮強度低下と強い関係がある。
2.一般的にコンクリートはpH10を超えると中性化と称している。
3.火災でコンクリートが被災した場合、強度の低下は少なくても中性化が著しく進む場合がある。
4.屋内では中性化領域が鉄筋位置に達すると急速に鉄筋が腐食する。
【問題13】 コンクリート構造物の塩害と調査診断に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1.海岸地域のコンクリートは、施工中に塩分が混入しやすく、それが内部に蓄積されることによって塩害が生じやすい。
2.積雪寒冷地の道路などでは、塩化ナトリウム等塩化物の凍結防止剤が使用されており、その飛来塩化物によってもコンクリート構造物の障害が発生している。
3.コンクリート中に塩化物が含まれている可能性が高い場合には、調査対象はできるだけ雨水が当たる箇所とする。
4.塩化物イオン量の分析方法には、採取材料を50℃の温水で抽出し全塩化物イオンを測定する方法と、塩酸で分解して可溶性塩化イオンを抽出して分析する方法がある。
【問題14】 アルカリ骨材反応に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.この現象は全国の幅広い地域に分布し、反応性骨材も火山岩系、変成岩系及び堆積岩系等の多種多様なものに存在する。
2.平成元年に制定されたJISA5308に、この反応に関する骨材の試験方法、判定基準、並びに反応抑制対策の方法が規定された。
3.打診法や反発硬度法等の調査は、仕上げ材の施されていない箇所で行う。
4.建物に現れるひび割れの程度が軽微であれば、コンクリートの残存膨張率が大きくとも劣化が進行する可能性は低い。
【問題15】 コンクリートの補修工法に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1.ポリマーセメントモルタルはエポキシ樹脂モルタルに比べて、だれが生じやすいため、1回の塗厚は7o程度とし、硬化収縮性が高いため7日以上の養生期間を要する。
2.エフロレッセンス補修は、電気防食工法や電気化学的脱塩工法が一般化されている。
3.樹脂注入工法は、主に幅が1.0o以上のひび割れ及び挙動のあるひび割れを修繕する工法である。
4.超音波はく離機は、火傷や超音波による人体への影響があり、使用に注意を要する。
【問題16】 タイル仕上げに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.タイルは、仕上材料の中で最も耐候性に優れ、汚れにくい材料としてマンション外壁に多く使用されている。
2.外壁に使用されるタイルの種類は、磁器質と陶器質である。
3.面積が50 以下で、内外壁、床に使用されるタイルをモザイクタイルと総称する。
4.コンクリート下地に直接タイルを張る工法は、直張りと呼ばれている。
【問題17】 既存タイルと補修工法の適合に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.50二丁タイル(タイル寸法95×45)改良圧着張りに対する補修工法は、注入口付きアンカーピンニング全面エポキシ樹脂注入工法が適合する。
2.50二丁タイルマスク張りに対する補修工法は、タイル部分張り替え工法が適合する。
3.二丁掛タイル(タイル寸法227×60)改良圧着張りに対する補修工法は、注入口付きアンカーピンニング全面エポキシ樹脂注入工法が適合する。
4.二丁掛タイル先付け工法に対する補修工法は、アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法は適合しない。
【問題18】 仕上塗材に関する次の記述のうち、最も適切なのはどれか。
1.外装薄塗材Eとは一般に「吹付タイル」と通称され多用されている。
2.可とう形改修用仕上塗材は一般には「微弾性フィラー」といわれ、塗替え時の旧仕上げ面の微細ひび割れ等を隠蔽する効果がある。
3.建築用下地調整塗材はJISA6916により、その品質はセメント系下地調整塗材による2種類に分類され規定されている。
4.スタッコ状の仕上げに代表されるセメントスタッコ、樹脂スタッコ等の種類は一般に「複層型仕上塗材」として品質規定されている。
【問題19】 既存塗膜の調査診断に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれ
か。
1.調査診断には修繕対象となる塗装された部位等に関する事前調査が必要である。
2.調査診断は書面による調査後、現地において現物の調査を行う。
3.外壁面の現地調査は日射の当たる南面調査で外壁面全ての劣化が判断できる。
4.現地調査の調査表は、主に修繕設計のための情報を得ることを目的として作成する。
【問題20】 鋼材面の塗膜劣化について次の記述のうち最も適切なものはどれか。
1.鋼材面の塗膜は、大気中の炭酸ガスと水分の鋼材面との接触を避けることにより、さび発生を防止する。
2.鋼材面のさびは最初に白色のさびが発生して、赤さびへと進行する。
3.塗装された鋼材面のさびの発生は、塗膜の劣化が塗膜表面から内部へと進行し、塗膜の連続性が失われ、鉄鋼面が直接大気に触れた状態から発生しだす。
4.鋼材面の塗膜の目的は鋼材の美装が中心でさび止めは二次的なものである。